看護師国家試験は大きくわけて3種類から出題

学生必見!看護師国家試験を知ろう

看護師国家試験を突破するコツを教えます

問題の種類や試験時間

問題の種類や試験時間

看護師の免許をとるためには看護師国家試験を受けなければなりません。試験は毎年2月中旬に実施されています。出題範囲や試験時間などを詳しく見ていきましょう。

看護師国家試験とは

看護師養成課程を経ている人を対象とし、看護師として必要最低限の知識を備えているかどうかを確認するための試験であって通常の大学入試のような足きりの試験ではありません。そのため、合格率が非常に高いのが特徴です。しかし、受験者全員が合格するわけではありません。少なからず涙を飲む人も毎年います。

出題内容について

2020年の看護師国試を例にしてどのような問題が出題されるのかを見ていきましょう。試験問題は厚生労働省によってとりまとめられた「保健師助産師看護師国家試験出題基準」に沿って作成されています。看護師国家試験は「必修問題」「一般問題」「状況設定問題」の3種類から成り立っており、試験の内容を知ることができれば合格へと一歩近づくことができます。まずはどのような内容なのかを掴んでいきましょう。
「必修問題」はいわゆる基礎問題です。1問1点で50問出題されますが、合格には80%以上の正答率が必要です。つまり、40問以上正解していなければ不合格になる、ということです。「一般問題」は知識を問う問題です。出題基準に定められた11科目の内容が1問1答式で130問出題されます。頻出するテーマとそうでないテーマが存在するため、やみくもに問題にとりくむよりも出題傾向を見極めて勉強していくといいでしょう。「状況設定問題」はいわゆる応用問題です。看護現場で直面する状況を設定し、それに対する理解力や判断力を問うものです。出題基準に定められた7科目について、1問2点で60問出題されます。設問文が長いためスピーディーに解答していかなければ時間が足りなくなってしまうでしょう。
近年は必修問題50問、一般問題130問、状況設定問題60問となる傾向が続いていますが、予告なく変更される可能性もあります。対応できるように心構えを持っておいたほうがいいでしょう。

試験時間について

看護師国家試験の試験時間は午前2時間40分、午後2時間40分の合計5時間20分です。午前と午後でそれぞれ120問ずつ出題されるような配分になっています。
1問にかけられる時間はわずか1分強しかありません。見直しの時間も考えるとひとつの問題にそれほど長い時間はかけられず、テンポよく解答していくことが必要になってきます。本番での時間配分を考えながら過去問を解いていくなど、事前に対策しておきましょう。

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    試験対策に有効だとして多くの人が活用しているのが問題集です。問題集は様々な会社から出版されていますが、解説が充実しているものを選ぶようにしましょう。解説をよく読むことで理解が深まり、同じミスを繰り返さなくなります。

  • まずは試験の概要を確認
    出題傾向を押さえておこう

    看護師国家試験はここ数年大きな変動はありません。ただし、写真などの視覚素材を利用した問題が増えてきています。問題数はそれほど多くありませんが、確実に点数を獲得するために教科書や参考書の資料写真にもよく目を通しておきましょう。