近年の看護師国家試験の出題傾向は

学生必見!看護師国家試験を知ろう

看護師国家試験を突破するコツを教えます

出題傾向を押さえておこう

出題傾向を押さえておこう

看護師国家試験は看護師の素質を備えているかどうかを見るための試験です。出題する側は明確な意図を持って問題を作成していますが、頻出するものとそうでないものが存在します。それを踏まえて勉強すると効率よく進められます。

近年は大きな変更はない

ここ数年は問題数や合格基準について大きな変更はありません。ただし、問題の内容や問われ方は変化しています。ここでは注意しておきたいポイントを分かりやすくまとめていますので、勉強の参考にしてください。

視覚素材を利用した問題

ここ数年、視覚素材である写真を提示し、症状や検査所見、医療機器や器具の使用方法について問うものが多くなっています。例えば、X線写真や人体の写真を用いて疾患名などを答えさせる、といった問題です。出題されるのは2~4問程度ですが、確実に得点しておきたいポイントです。教科書の資料写真など日頃から意識して見ておきましょう。

直接計算する問題

選択肢を設けず、数値を直接解答させる計算問題も毎年出題されています。0~9の数字を選択して3桁の数値を解答しなければならないため、選択肢から目星をつけて解答することはできません。過去問などで苦手だと感じている人は克服できるように繰り返し問題を解いていきましょう。

追加された新科目の変化

2011年の試験より「看護の統合と実践」が新科目として追加され、さらに平成26年度からは項目が「看護におけるマネジメント」「災害と看護」「国際化と看護」の3つに区分され、出題範囲がより明確になりました。また、2019年以降には「複数科目の知識を統合する能力」や「多重課題や集団へのアプローチに必要な広い知識を統合する能力」を問う問題も出題されるようになりました。
このように出題範囲が明確化されたのはこの科目の目的である、各分野の知識を実践に生かすことを重視するようになったからです。症状が出た原因やケアの内容など、「なぜ」「どうして」を解決するために根拠を踏まえたうえでより実践的なアセスメント能力を確認する問題が増えてきています。

選択肢の数の違い

看護師国家試験のベーシックな形式は四肢択一です。しかし、五肢択一や五肢択二といった問題も少なくありません。選択肢の数が増えるということは迷いも生じやすくなるということです。特に五肢択二は正しい解答を2つ選ばなければなりません。難易度も高まります。近年は、全問題のうち15~20%が五肢択一や五肢択二となっています。1問にかけられる時間はわずか1分強しかありません。短い時間でどのように正答を見つけていけばいいのか、事前に対策を練っておきましょう。

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    出題傾向を押さえておこう

    看護師国家試験はここ数年大きな変動はありません。ただし、写真などの視覚素材を利用した問題が増えてきています。問題数はそれほど多くありませんが、確実に点数を獲得するために教科書や参考書の資料写真にもよく目を通しておきましょう。