看護師国家試験のボーダーライン

学生必見!看護師国家試験を知ろう

看護師国家試験を突破するコツを教えます

ボーダーラインと合格率

ボーダーラインと合格率

看護師国家試験は合格基準点、いわゆるボーダーラインを超えていれば合格とされます。合格までに必要な点数の目安がわかっていれば勉強に対するモチベーションを保つことができるでしょう。近年のボーダーラインの推移を見ていきましょう。

種類ごとの配点とボーダーライン

看護師国家試験は、「必修問題」「一般問題」「状況設定問題」の3種類から構成されています。このうち、ボーダーラインは(A)必修問題、(B)一般問題と状況設定問題の2種類に設定されています。
(A)の必修問題のボーダーラインは「80%以上」です。1問1点で50問出題されるため40点以上が合格となります。この基準は毎年同じで、変更されることはありません。それに対し、(B)の一般問題と状況設定問題のボーダーラインは毎年変動しています。(B)は一般問題130問と状況設定問題60問で構成されており、配点は250点満点です。
過去10年間のボーダーランを見てみましょう。2011年は157点、2012年は160点、2013年は167点、2014年は159点、2015年は151点、2016年は142点、2017年は154点、2018年は155点、2019年は155点、2020年は159点でした。平均すると約156点ですが平均点を超えているからといって安心はできません。2013年の167点のように高得点になる場合もあるからです。

合格率は?

次に合格率について見ていきましょう。看護師国家試験は落とすための試験ではないため、ボーダーラインを超えていれば合格となります。合格率が非常に高いのが特徴ですが、大体どれくらいになるのか、過去10年間の合格率を見ていきましょう。
2011年は90.1%、2012年は88.8%、2013年は89.6%、2014年は90%、2015年は89.4%、2016年は88.5%、2017年は91.0%、2018年は89.3%、2019年は89.2%、2020年は90.4%でした。ボーダーラインは10点以上の開きがありましたが、合格率はほぼ横ばいで大体90%前後で推移していることがわかります。
看護師国家試験は毎年5万人以上が受験しています。2020年度の受験者数は66,778人でしたが、そのうち新卒者の合格者は59,936人、既卒者の合格者は6,842人でした。合格率は既卒者よりも新卒者の方が高くなっています。

ボーダーラインの発表はいつ?

合格に向けてひとつの目安となるボーダーラインと合格率ですが、発表されるのは毎年3月に行われる合格発表の日です。事前に知ることはできません。過去の数値から推移するしかないのです。

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